先の大戦をめぐる論文で更迭された田母神俊雄前航空幕僚長の参考人招致がきょう行われました(詳細は12日付SANKEI EXPRESSでご覧ください)。
朝日新聞はきょう付の紙面で現代史家の秦郁彦氏やノンフィクション作家の保坂正康氏を登場させて田母神論文に対する批判を行っています。
最近は、はっきりした“日本罪悪史観”の学者たちは相手にされなくなり、朝日新聞やNHKも秦、保坂両氏や半藤一利氏のような“左翼ではないが大東亜戦争肯定でもない人”を重用しています。
それにしても、田母神氏更迭を報じる11月1日付の朝日新聞社会面に掲載された秦郁彦氏のコメントには驚きました。椅子から転げ落ちそうになりましたよ。
日本の近現代史に詳しい現代史家の秦郁彦さんの話 論文は事実誤認だらけだ。通常なら選外佳作にもならない内容だ。私の著書「盧溝橋事件の研究」も引用元として紹介されているが、引用された部分は私の著書を引くまでもなく明らかなデータだけ。事件の1発目の銃弾は(旧日本軍の)第29軍の兵士が撃ったという見解には触れもせず、「事件は中国共産党の謀略だ」などと書かれると誤解される。非常に不愉快だ。
第29軍に(旧日本軍の)と補われていますが、第29軍は当時盧溝橋にいた中国国民党軍の部隊です(ちなみに日本陸軍の「第29軍」は昭和19年に編成されたので、盧溝橋事件のときには存在しません)。もちろん秦氏が間違うはずはなく、朝日新聞の記者が「盧溝橋事件の第1発は日本軍が撃ったに違いない」という思い込みで補足したわけです。
国民党軍の中には第29軍副参謀長の張克侠をはじめとして多数の共産党員やシンパが潜入していて、盧溝橋事件から日中全面戦争に至る過程には、国民党軍と日本軍を戦わせて漁夫の利を得ようという共産党の陰謀があったといわれていますが、秦氏は、第1発は第29軍(国民党軍)が撃ったが共産党の陰謀はないとの立場で田母神氏を批判しているわけです。
朝日の記者もデスクもそのへんの理解がないまま、中国の教科書に書いてあるように「盧溝橋事件は日本が仕掛けた」と思っているから、こういうミスを犯すわけです(翌日、訂正記事が掲載されました)。
「分からないところを想像や思い込みで補うな」。よく先輩記者から教えられました。朝日新聞を他山の石としたいと思います。
(Mr.EX)


by sam1970
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